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あなたは何ベクレルの食品まで許容しますか?2016年10月22日

今日は、なんだかモヤモヤして仕方ないことを吐露します。

先日、知人から伊豆で捕獲されたシカ肉をいただきました。

測定して1Kg辺り9.54Bq(誤差0.82Bq)検出となりました。
http://sycrms-ito.asablo.jp/blog/img/2016/10/19/446d4c.jpg

伊東市の会員様より、自分の畑の罠にかかった別のシカ肉は2.72Bq/kgだったので、今回のものはより高いなあ・・・と思っていたら。

同居の家族が、残りのシカ肉を焼いて食べてしまいました。
正直、ギョッとしました。というか・・・そこからモヤモヤが始まりました。

私は、放射能汚染された食品をどこまで許容して食べるかは、個人で決めればよいと思っています。
そう思って、いろいろな方と話をしてきました。
ところが今回の出来事で、引っ越してきてから同居することになった家族と、放射能についてや、内部被ばくについての話をしていなかったことに気付かされることになりました。

もちろん、静岡ローカルTVのニュースなどで浜岡原発がらみの内容が報道されたり、関電が「原子力発電とのベストミックス」などとふざけたCMが放映された時などはコメント的に話をしてはきました。
でも、大系的に話していなかった。
なぜ話さなかったか。
もともと、この家で住んでいる生活パターンを、私たち家族が合流することで乱してしまうなぁ、という遠慮とか、食事の支度は私がするから、まあいっか!と安易に考えていた事がベースにあったと思います。

あ~あ。

家族が体調を崩したりなんかしたら、家庭の空気が重くもなるし、暗くもなります。それがちょっと風邪ひいたとか、頭が痛いくらいなら、、そこそこ回復の見通しも立ちますし、大事には捉えないですが・・・。
視力が落ちたとか、皮膚疾患が長引いているとか、疲れやすくなっていつも生気がないとかになると、「放射能の影響では?」なんて考えてしまう時もあるのです。

横須賀基地に配備された原子力空母ロナルドレーガンが、3.11の時のトモダチ作戦に参加しました。
その乗組員の健康被害の状況などを知ったことにより、被ばく量は比較にはならないとは思いますが、身近な家族の健康状態の変化も、それに似てはいないかなどを気にして見ています。
(最下段に関連リンク貼りました)


この考え方は、川崎市に住んでいた時も。伊東市に住み始めた今も変わっていません。
家族の健康を守りたいと思っているので、いろいろな角度からのリスク回避を心掛けています。

でもね・・・。
一人でやってもダメなんですよね。
意識の共有。大切なんです。

あまり放射能被ばくについて関心の無かった方にも、解りやすく発信できるように、家族で練習させてもらおうと思います。

押し付けにならない被ばく防御の知恵の発信。

家族だけでなく、地域の方々にも機会あるごとに伝えたいことです。

そんなことを思っていたら、放射能防御についてのお話会の機会をいくつかいただきました。
子育て母さん目線で測定値という事実をもとに、「今をどう生きてこれから何を選択するのか」を参加された方とディスカッションできたらと思っています。
知らないことがたくさんある私が、もう少し多くを知らない方へ伝えられること。
少~しすこし、共有していけたらいいな。

全ての人とコミュニケーションを続けること。
そのことが、私にとっても知識の吸収に大切なことだと思います。

さあ、今日も一日頑張りましょう!
OH! (^_^)/


≪関連リンク≫
ロナルドレーガン乗組員の健康被害について知りたい方は、ジャーナリスト小石勝朗さんのウェブマガジンのリンクはこちら。
http://www.magazine9.jp/article/hourouki/19538/
この乗組員さんたちの救済のために、小泉・細川元総理たちが基金を設立されましたね。
http://www.jsbank.co.jp/38/tomodachi_kikin.html

ところで、日本人はどうやって3.11事故の被ばくとの因果関係を証明したらよいのでしょうね・・・。

小学校通学路の苔。。市役所の対応が・・・2016年07月26日

更新の間が長くなりすぎてしまいました。

6月末に同タイトルで思いを書いてUPしたつもりが、手順が間違っていたのか上がっておらず、改めて今、思ふこととして書き直します。

伊東市環境課の回答にあった
「国で定めた除染基準が0.23μSv/hであり、この苔地帯の空間線量は環境課で測定したところ0.044μSv/hであったので、外部被爆による健康被害はない 」ということは・・・。


『空間線量(放射線による人体への影響)が低ければ、1700Bq/kg という放射能の強さを持った物質が手の届く範囲にあっても対応しない』
ということで、これは国が定めた空間線量による除染基準である0.23マイクロシーベルトに達する場所でない限り、対応の必要はないとの考えになり・・・・・。

事故前は100Bq/Kg以上のものは放射線染物質として特別な容器に入れで厳重に管理されていました。通学路の苔はゆうにその10倍を超えています。空間線量より、その場所に固着して放射線を出し続ける汚染源を問題として安全対策を考えるべきではないでしょうか。そして地域の子どもたちを守るためには、より安全を確保できるように独自の基準や対策をもつことに、なんの躊躇がいるのでしょうか。

地方行政は国に右向け右でなくてはならないのか!
地方分権なんて絵に描いた餅。実存しないから絵にでも書いてみてみよう的に感じてしまいました。


しかし、そう嘆いてばかりもいられず。

少し希望が見える話を。

今回の件でお世話になった市議の方が、放射能についての教育資料が何かないかというお話をいただいたので、環境課が頼りにした「除染情報プラザ」のHPにある紙芝居ほかの資料をお届けしました。
少しでも、自己防衛に役立つ知識を持つということは、浜岡原子力発電所から直線で95kmにある伊東市民には必須要件だと思います。

それと、環境課による空間線量率の定時測定時期は、4月と10月だとHPに書いてありますが、今年は4月に測定していなかったようで、6月のデータが公開されています。

http://www.city.ito.shizuoka.jp/kankyou/html/kankyou/hpg000006678.html

忘れ去られようとしている放射能汚染ですが、放射線量がゼロになったわけではなく、5年前の人工放射能も厳然として放射線を放ち続けています。

意識をし続けること。
それこそが、健康に生きるための基本になってしまった悲しみをエネルギーに変える方法だと思います。

5年前の忘れ物2016年06月25日


こんにちは。
今日の伊東は昨夜からふ降り続いた大雨で、きれいに洗い流されたような景色です。

今回の5年前の忘れ物は、先日、苔を測定した小学校とは別の小学校のお話です。

伊東市には市民団体がたくさんあって、5年前に伊東市に降り注いだプルームに早いうちから危険を察知して調査していた方々がいらっしゃいます。
ご自身のお子さんが通う小学校の側溝に、雨水とともに集まってくる泥が危ないのではないかと、PTAの父親有志の方と泥をさらって土嚢に詰め
て、体育館横に一時保管をしたそうです。
この土は、関係者の話によると、市が後から取りに来て適切に処理をしてくれるということになっていたそうです。

そのお話をかがった後、現状確認をしたところ、まだ同じところに・・・。

この5年前の忘れ物の、現在の状態を測定したい!
学校の関係者の方々にご理解頂けるでしょうか。
交渉していきたいと思います。

分からないことは確認しましょう。
これは、学校で習ったことです。
実践あるのみ。

小学校通学路の苔。。市役所に行ってきたの巻!2016年05月31日

おはようございます!

5月20日(金)大安。

小学校通学路。
苔の測定結果を持って、市役所に行ってまいりました。

伊東市で、夏休みに福島の子どもたちを対象に保養ステイをもう7回もされている
「子どもたちを放射能から守る伊豆の会」の代表、安部川てつ子さん

と、

伊東市議 佐藤龍彦さん

が同行してくださいました。

まずは、教育委員会。
前日にお電話でお約束を入れたときは、ご多忙により、資料だけをお届けするということになっていました。
私たちがお約束の時間より遅く行ったことにより、お会いすることができ、直接ご説明をさせていただきました。

なぜ、この通学路の苔を測定しようと思ったのか。
実際の測定報告書の見方の説明。
そして、日々の通学で、子どもたちが危険にさらされているので、まずは学校に通知して、注意喚起をしてほしいこと。
そして、そして、苔をはがすなどの除染をしてほしいこと。

このようなことをお伝えしました。

空間線量も測定して、毎時0.06マイクロシーベルトであることも伝えて・・・。

(この後、この空間線量がやり取りの中でネックになってくるのです。)

担当者の方より、おそらくは学校を通して注意喚起をすることになると思うが、関係各所と協議をした後に、改めて今後どうするかをメールで頂くお約束をして、教育委員会を後にしました。


次に訪問したのは、環境課です。
教育委員会からお伝えいただいていたので、同じように資料をお届けしようと思ったら、やはり担当の方がご対応くださり、資料の説明をさせた頂きました。

環境課では、年に2回、市内小・中学校のグランドの空間線量を測定を継続していることを伺いました。
そして、今回の小学校のグランドの空間線量が毎時0.02マイクロシーベルトであることを知り、現場の空間線量、毎時0.06マイクロシーベルトを低いととらえず、3倍であるととらえていただきたいこと。
子どもたちの生活道路に、セシウム合算およそ1,700Bq/kg が存在することを強調してきました。

担当の方は、現場の地図を確認し、おそらく県道であると思われるので、県とも相談しながら、関係各所とどのような対策をとるかを検討していただけるとのお話でした。

こちらでは別の担当者の方から、伊東市のごみ焼却場の灰や、飛灰についても伺うことができ、とても丁寧にご対応いただきました。

放射能測定結果を持って役所を訪問すると、とても迷惑そうな対応をされると勝手に思っていたのですが、伊東市役所の方々は良い方向に予想を裏切ってくださいました。

とはいえ、まだまだ情報のお届けと説明をしたのみ。

子どもたちや市民の生活環境が、改善されたわけではありません。

今後の連絡を、首をながーくして待ってみたいと思います。


この記事をUPするのは、5/31ですが、実は5/27と5/30にそれぞれの担当者の方からご連絡を頂きました。

その内容については、また改めて書きたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございます。

苔の測定結果について思うこと2016年05月03日

こんにちは。

昨日は子どもの遠足に付き添って、伊豆稲取へ行ってきました。
急な坂道を一生懸命登る子どもの姿に、エネルギーをもらって来ました。

伊東で測定所をやりたいと思い始めてから、ずっと気になっていた場所がありました。
そこは、山の斜面のがけ崩れ防止ブロックに、苔がびっしりと生えている、とある小学校の通学路です。

測定器が整ったら必ず確認しようと思っていたので、晴れの日が3日ほど続いて、明日から天気が崩れる予報だった4月のある日、苔を採取しに行きました。
あまりにも広く苔が生えているので、バケツにビニール袋を敷き、手袋・マスク・空間線量計を持った「怪しいおばさん」は、地上からの高さや位置をいろいろに変えながら、たくさん採取しました。

都会とは違って車社会のこちらは、歩道で苔を採取してようがあまり目立つことはなく、1Lマリネリ分たっぷり集めて来ました。

測定結果はこちら↓

しっかりと5年前にもたらされたセシウムが集積されていました。

苔やきのこ(違う形で生長するきのこもあるそうです)などは、周辺表層の養分を吸い取って成長するので、放射性物質も集めて保持してしまうのでしょう。

学校の通学路は、年間約200日間も往復する子どもたちの生活道路です。
雨の日は、傘の先端で苔をつつくこともあるでしょうし、友達同士で押し合って体に触れることもあるでしょう。

外部・内部問わず、被爆の心配をせずに通学できるように、大人の責任として対策をとらなくてはならないと思います。

現実を知らないことは安全ですか?
心は平和かもしれません。
しかし、それは安全とは違います。
知ってしまうと心はざわつきます。
心のざわつきを終わらせるには、納得のいく対処をし終えたときです。

家の中で何かをこぼしたとき、雑巾で拭き取ったり掃除します。
そして、次はこぼさないようにと注意を払います。

どんな対応をするのか、一人ひとりが考えなくてはならない今があります。